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子育てが一段落した40代からは、町工場で部品梱包の仕事をスタート、50代までの13年間を正社員として働きました。一方、夫は50歳のとき個人タクシーの運転手として独立。「“好きなことを仕事にしたい”というので、反対する理由もなく賛成しました。言い出したらきかないのが夫の性格でしたしね(苦笑)」と、寛容な妻でした。
ところが60歳を過ぎた頃、夫が体調不良を訴えるように。数軒の病院を回った後、夫に下った診断はすい臓ガンでした。「健康診断も受けていたのに、“異状なし”という結果だったりしてね。初期には発見しにくい場所だったらしいんです」。
2年間の闘病の末、64歳で旅立ってしまった夫。大切なパートナーを亡くした京子さんの寂しさを埋めてくれたのが、近所の友達と楽しむ趣味の時間でした。「社交ダンス、フラダンス、カラオケ教室…どれもブームになる前に始めたんですよ」。
そして今は、家の中でのんびりと没頭できる趣味もお気に入り。ミシンでバッグや帽子などの小物を作り、オーブンでパンやクッキーを焼き、化粧水やヨーグルトも自家製、庭の草木の手入れもお手のもの。のんびりとマイペースで好きなことをできる今の生活がとても楽しいそうです。
「たくさん作って、もうあちこちに配りつくしてしまったの。もしよかったら受け取ってくださる?」と謙遜しながら、私たち取材陣へ手渡してくださったのが、写真にも写っている白い手提げバッグ。流行を取り入れた華やかなセンスに感激すると同時に、本当の“おばあちゃんち”を訪ねたような、懐かしくあたたかい気持ちに包まれました。 |
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| ウインナーのワンタン巻き揚げは、手早くできる上に冷めてもおいしいので、息子さんが小学校時代お弁当によく入れたおかずだそう。「息子が教室でお弁当を広げると、お友達が『うわぁおいしそう!』と集まってくるんですって。得意になってどんどんあげちゃうものだから、帰宅したときには『みんなおいしいって言ってたけど、僕は全然食べられなかった』と言っていたこともありましたっけ。息子にはちょっと気の毒でしたが、お友達みんなにおいしいと言ってもらえてうれしかったですね」。 |
構成/松田優子 撮影/小川玲子
取材・文/水野成美 |
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