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みち子さんの試練は続きます。40代後半に子宮ガンと診断され子宮と卵巣を摘出、さらに50代後半には胆のうを摘出。その都度体調不良に悩まされましたが、「とにかく、じっとしていられない性格で」回復後すぐに仕事に没頭、体を動かしているうちにいつの間にか病気のことを忘れ……。その繰り返しが、みち子さんの心身を強くしていったようです。「あっという間に50年が過ぎたわねぇ……」。
73歳の今でも、かつて大病をしたとは思えないほど休みなく働きます。自宅用の家庭菜園と花壇の世話、夏は梅の加工、リンゴ狩り客の対応やジャム作り、そしてリンゴの発送作業。その忙しい合間を縫って、趣味の旅行や大正琴、ドライフラワー作りも楽しんでいるそう。「誘っていただけるうちが華と思って、どんどん遊びに出かけるようにしています。体調なんか気にしなくてすむし本当に楽しいわ(笑)」。
冬には雄大な滝さえも白く凍る厳寒の奥久慈。この地で寒さを乗り越え甘く真っ赤に実るリンゴのように、多くの苦しみを乗り越えたみち子さんの“今”は、笑顔が満開です。 |
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| 「地元の人たちが集まって『奥久慈のリンゴで何かおいしいものを考え出そう』ということになって、私が提案したのがこの手作りジャム。リンゴと砂糖だけで作る、無添加・果肉100%の味が好評で、商品化されて農産物直売所や道の駅で売られることになったんです。リンゴのほかにマーマレードやゆず、カリンも作ってね。ラベルに私の名前と連絡先が書いてあって、よく追加注文をいただくんですよ。『作り方を教えてください』という声も次々といただいたので、4年前にリンゴ園の中に厨房施設を作り、体験ジャム作りも始めました。70歳で講師になるとは自分でも思わなかったわ(笑)」。 |
取材協力/「アップルナカノ」
茨城県久慈郡大子町淺川3378
電話02957-2-1579
※みち子さん手作りジャムの通販あり。リンゴ狩り・リンゴジャム作りは9〜11月に実施。
構成/松田優子 撮影/神田正人 取材・文/水野成美
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