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アーティスト坂本美雨が、東京、ニューヨーク、
世界のさまざまな空の下で感じ考えたことを、徒然なるままに綴ります。 |
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| 幼い頃から、”トランク”というものには慣れ親しんでいた気がする。倉庫やクローゼットの奥にしまいこんであるものではなく、ベッドルームや廊下に自然に置いてあるもの…。それはいつでも、親の旅の友をする準備ができているような気がした。親のコンサートツアーや、海外レコーディング、国内のキャンペーン。”FRAGILE””SECURITY”…ツアーのバックステージパス、様々な土地の色彩。擦れて、色も文字も薄くなったステッカーが無造作に貼られた、クリーム色のトランク。ハンガーごと収納でき、畳んでシワにならずにすむ便利な衣装ケース。家の中でも”タンス”のように自然にそこにある、機材用の頑丈なケース。クマのパディントンのぬいぐるみが持っているような、長方形の堅い革のトランク。様々な仕事に、そのトランク達はお供をした。 |
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いちごって今年、人生で一番いっぱい食べてる気がする。こんなに美味しいものだなんて。日本のいちごは、うらぎらない。いつだって完璧。 |
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誕生日に、ピンポーンと届いた、所属事務所からの思いがけない花束。こんなにカラフルな一年になるといいな。 |
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今わたしがニューヨークと東京の行き来で使っているのは、そんなに大きくなく、蓋だけが頑丈な布になっていてファスナーでサイズ調整もできる、機能的なものだ。自分で買った覚えはないが、17歳からの定期的なNY−東京の行き来で、うちにたくさんあるトランクの中からいつのまにか私の物として定着してしまった。 |
| 今月、25歳になった。いい女にはまだまだ遠いが、年齢的には誰にも言い訳のできない、大人の入り口だ。25歳といったら、そろそろブランドもののネックレス、ヴィトンやちょっと高い時計なんかが欲しくなるお年頃なのかなぁ、恋人におねだりしたりするのかなぁ、とコンビニに積まれた雑誌を眺めて、想像する。なぜか私は、そういったブランドものには強く魅了されたことがない。かといって欲しいものがないわけではない。私なりの、「大人になったら」という基準のようなものはあるのだ。その一つが、これからの自分と一緒に旅をする、上質のトランクなのだ。 |
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おとなりのマンションのご主人はいつもマンションの前を色とりどりのお花で飾っていて、丁寧に世話をしている。いつか話しかけたいと思う。 |
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こんな風に、光の線が広がっているのを、英語では『god's hand(神の手)』と、呼ぶのだそうだ。 |
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グローブトロッター。1897年創業の、イギリスの歴史あるトランクのメイカーだ。職人の技が100年以上にわたって築かれ、今でも活きている。美しいフォルム。ガッチリとした、重みがある。革の堅さがある。今のところ、グローブトロッターには4つのラインがある。創業から変わらない、「ORIGINAL」ライン。創業100周年に作られた最上級「CENTENARY」ライン。船旅をイメージさせる「CRUISE」ライン。アイボリーが美しい、”旅”という意味の「SAFARI」ライン。狙っているのは、もちろん定番「CENTENARY」ラインのブラックの一番大きいサイズ。しかし「CRUISE」のパッと目をひくロイヤルブルーも気になる・・・。購入する時の美学というものもある。お値段も、パソコン一台くらいはするので、ちょっと勇気がいる。車でもジュエリーでもそうだけれど、お金を払えば買えるのかもしれないけれど、相応しいかどうかはまた別の問題だと思っている。
だからこそ、25歳なのだ。ちなみに、私の母親は3個くらい持っているのだが、くれたりはしない・・・らしい。でもいいのだ。憧れているものは、自分の稼いだお金で、スパーーンと買う、という清々しさがあるともっといい。誰かの歴史が染み込んでいるものも素晴らしいが、一から自分の時間を染み込ませていくほうを選びたい。そして、たくさん一緒に旅をするのだ。 |
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ボサノバの王様、カエターノ・ヴェローゾ。彼の来日を記念したベストアルバム2作品『CAETANO LOVERS』と『CAETANO SINGS』が同時発売されました。カエターノの音楽を愛する音楽家たちが選曲した『CAETANO LOVERS』には、私も選曲で参加させていただきました★『ゆるり』がそのまま「音」になっています。
●『CAETANO LOVERS』(UCCM-4021)
選曲:オレンジペコー、坂本美雨、キリンジ、アン・サリー、小山田圭吾(CORNELIUS)、大沢伸一(MONDO
GROSSO)、サイゲンジ、他
●『CAETANO SINGS』(UCCM-4022)
来日記念最新ベストアルバム。選曲・監修・解説:中原 仁 |
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プロフィール
80年生まれ。9歳の時、家族でニューヨークに移住。97年1月、Ryuichi Sakamoto featuring Sister
M名義でデビ ュー。99年、本名で本格的に音楽活動を開始し、映画「鉄道員」の主題歌、そしてフルアルバム「DAWN PINK」をリリース。
現在、音楽活動に加え、連載や映画評などの執筆、翻訳、J-waveのナビゲーター、TVのナレーション、ジュエリー・ブランド「aquadrops」のプロデュースなど創作の幅を拡げ、日本/NYを行き来しながら猫と一緒に音楽漬けの生活をしている。
オフィシャルサイトでも、文章や写真を日々更新しています! http://www.miuskmt.com/
Honda環境テーマ広告「ランプ」篇CMソング「NEVER ENDING STORY」着うた配信開始しました!
詳しくはコチラから
http://www.miuskmt.com/whatsnew/archives/001397.php
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坂本美雨のPhotoエッセイ−TOKYO徒然草−
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